建設業向け|防災グッズの見直しチェックリスト【備えで現場の安全を守る】
はじめに
地震・台風・豪雨など、日本の建設現場は常に自然災害のリスクにさらされています。特に建設業は屋外での作業が多く、災害発生時には資材の倒壊や停電、ライフラインの断絶といった二次被害も起こりやすい業種です。
そのため、日頃から「防災グッズを備えているか」「定期的に見直しているか」が重要なポイントとなります。
この記事では、建設業の現場や事務所で役立つ防災グッズをチェックリスト形式でまとめました。万一の災害に備え、ぜひ定期点検や買い替えの参考にしてください。
”防災グッズ見直し”が重要な理由
劣化・消耗の確認
保存水や非常食には賞味期限があり、過ぎると使えません。乾電池や懐中電灯も長期保存で劣化します。
現場環境の変化
作業員の人数、現場の広さ、重機や資材の配置などに合わせて必要量が変わります。法令・安全基準の更新
国や自治体の防災ガイドラインが改訂されることもあり、古い備えでは不十分な場合があります。
1.基本の備え
飲料水(1人1日3リットルを目安、最低3日分)
断水が何日も続くこともあり、飲み水だけでなく調理や歯磨き等に水が必要となります。水は想像以上に使う為、余分に備えておくと◎
非常食(保存食・アルファ米・缶詰・栄養補助食品など)
コンビニもスーパーも閉まっていて食料が手に入らない事も。温めなくても食べられるアルファ米や缶詰は◎甘いお菓子や栄養補助食品も気持ちを落ち着けてくれます。
携帯トイレ(1人1日5回を目安、袋タイプが便利)
トイレが流せない事が想像以上に困りごとに。避難所の仮設トイレは大行列で衛生面も心配・・・。携帯トイレを持っていることで安心です。
懐中電灯・ランタン(LEDタイプ、予備電池付き)
夜の停電は本当に怖いという声も。スマホのライトだけでは不十分でランタンや懐中電灯で部屋全体が明るくなる◎電池式とソーラー充電式の両方を準備するとより安心です。
モバイルバッテリー(太陽光充電式が安心)
安否確認や情報収集のためにスマホは重要。充電できる手段は備えたいものです。停電中はソーラー充電式が晴れた日に重宝します。
救急セット(絆創膏、消毒液、包帯、常備薬)
小さなケガでも手当てが出来ると安心。普段から飲んでいる常備薬を多めにストックしておくことも重要です。
毛布・簡易寝袋(冬場の現場では必須)
体育館等の避難所は想像以上に寒く、床も固くて体調を崩しがち。毛布や簡易寝袋があるだけで睡眠の質が保たれます。特に冬は命に関わるので必須です。
2.現場ならではの備え
ヘルメット・防塵マスク(余剰を含めて常備)
地震で瓦や資材が落下してきた場合、ヘルメットを着用していれば大けがを免れる事ができます。防塵マスクが粉じんやカビを防ぐのに役立ちます。余分にあればなお安心です。
安全靴・軍手(予備を確保)
ガラス片や瓦礫の上を歩くことが多く、普通の靴では危険です。安全靴があればケガを防げます。軍手もがれき撤去や物資の運搬に欠かせません。
ガムテープ・ロープ(資材の固定や応急補修に活用)
風で壊れかけた屋根や、散乱した資材を一時的に固定するのにガムテープとロープが役立ちます。避難所でも仕切りや簡易物干しを作るのに役立ち、万能です。
工事用投光器(停電時の夜間作業・避難に有効)
工事用の投光器があると広範囲を照らせ、避難経路や作業場所を明るくする事ができます。
無線機(携帯電話が不通の際に連絡手段として有効)
地震直後は携帯電話が全くつながらず、無線機が通信手段として役立ちます。特に現場ごとにグループで持っていることで、安否確認や指示がスムーズにできます。
簡易担架(負傷者搬送用)
倒れた資材でけがをした人を運ぶときに簡易担架があると、毛布で代用するよりも安定して搬送できるので、用意があると役立ちます。
建設現場ならではの備えは 「作業員の安全確保」 と 「緊急時の迅速な対応」 に直結していることは明らかです。特に「ヘルメット」「安全靴」「無線機」は命を守るために最優先で備えましょう。
情報収集手段として、防災ラジオ(手回し・ソーラー式)や災害用伝言板の利用法マニュアル、連絡網リスト(紙媒体で必ず用意)があると災害時には落ち着いて行動を取ることが出来ます。
会社として準備しておきたいもの
安全管理マニュアル(災害時行動計画)
災害時連絡手順ポスター(事務所・現場に掲示)
保険証券のコピー(火災保険・損害保険・労災関連)
従業員の安否確認アプリやシステム導入
”防災グッズの見直し”頻度
年に2回の点検がおすすめ(例:防災の日=9月1日、年末の仕事納め前)
使用期限・バッテリー残量・人数変動を必ず確認
使用した物はその都度補充
”防災グッズ見直し”と保険の関係
防災グッズを揃えていても、実際に災害で建設機械や資材に損害が出た場合、損害保険の補償がなければ事業継続が難しくなるケースがあります。
建設業向け保険には以下のようなものがあります:
工事保険(資材・仮設物の損害補償)
企業総合保険(事務所・倉庫の被害を補償)
労災上乗せ保険(従業員のケガを手厚くカバー)
防災グッズの見直しとあわせて、保険内容の点検も行うことで、災害時のリスクを最小限にできます。
まとめ
建設業における防災対策は「モノの備え」と「仕組みの備え」の両輪が必要です。
定期的な防災グッズチェック
人数や現場環境に応じた見直し
保険補償の点検
これらを実践することで、災害時にも迅速に対応でき、従業員の安全と事業の継続を守ることにつながります。
「備えあれば憂いなし」――建設現場の防災は、日々の小さな点検から始まります。
👷♂️ 当社では、建設業に特化した損害保険のご相談を承っています。
防災対策とあわせて保険の補償内容を確認したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
保険代理店アクセル ℡045-319-6482 (平日9時~16時対応)